リーセンシー
「広告はタイミングである」という考え方に立って、集中出稿ではなく絶え間ない出稿を目指すのが「リーセンシー」。
有効フリークエンシー、有効リーチが「広告接触の積み重ねが消費者の行動に影響する」という考え方に立つのに対し、リーセンシーは「たとえ1回の接触でも購買直前1週間であれば行動に影響を与える」という、積み重ねではなく、タイミングに重点を置く考え方。
実際の世帯の購買行動と広告接触をもとに研究され、90年代半ばに提唱されたこの考え方は、広告業界で大きな話題を呼んだ。
この考え方に立つと、広告はメリハリのある集中出稿によって一気に露出を高めていくよりも、「総量は少なくても、いかに途切れずに露出できるか」を追求して露出を図っていく」ことが重要になる。
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ただし、これは“「新商品の市場導入」にあたって商品認知を上げる”などの課題解決にはそぐわず、提唱者自身も導入時期の集中出稿型と市場定着後のリーセンシー型の2つを組み合わせて使うべきであると示唆している。
つまり新商品発売などの時は、一定程度の認知を得るまでには集中出稿によるリーチ、フリークエンシー向上を目指し、時期を見て量を抑えたタイミング重視出稿に切り替えていくのが良いという考え方である。
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