2010年10月7日

【経済・企業経営】 vol.627 バリューチェーン?(加える・束ねる)

バリューチェーン? 

バリューチェーン再構築によって成功した事例を、主な4パターンにわけて紹介。今回はその2回目。

●成功事例B『活動を加える』

既存のバリューチェーンに新たな活動を加えることによって、顧客に提供する商品やサービスの付加価値を向上させる。

・ス・ス例)
これまで実際の店舗でしか販売していなかった企業が「オンライン販売」という活動をバリューチェーンに加えることにより、顧客への利便性を高めるケースなど。

顧客はオンライン販売によって、店舗に出向くことなく24時間いつでもどこでも都合のいいときに購買・決済できるようになる。

またさらにこのオンラインショップに「検索機能」という活動を加えれば、一層顧客の利便性を高め、ロイヤリティを高めることができる。



●成功事例C『活動を束ねる』

1つのプロセスの中で、2つ分のプロセスを行う(複数のバリューチェーンの活動を束ねる)ことで、付加価値を高める。
または、あるバリューチェーンの特定機能に特化したシステムを共有して、その機能を他(他事業・他社)のバリューチェーンへも適用するかたちで水平統合すること。

・ス・ス例)
◆銀行の例
従来は預金や融資などを主なサービスとしていたが、規制緩和により証券会社が行っていた投資信託の販売、保険会社が行っていた終身保険の販売、他行と協調してコンビニエンスストアへの24時間稼働の金融ATM設置・・・など様々な金融サービスを“束ねる”ユニバーサルバンクに変貌を遂げた。

一つの金融機関で多くの金融商品を提供することにより顧客の利便性を増し、サービスの価値を向上させることが可能になる。
このように相乗効果の期待できる『活動を束ねる』ことによって商品やサービスの付加価値を飛躍的に高めることができる。


◆アマゾンの例
書籍におけるネット販売の機能を、音楽CDやDVD/ビデオ、ゲーム、エレクトロニクス製品、ソフトウェアなどの商品分野へも適用し、ビジネス機会を広げた。
一つの機能を応用することで開発コストを下げ、効果的に競争優位を構築した成功事例である。



参考
総務の森
J-marketing.net


⇒次回は「?バリューチェーン活用事例D(選択する)」です。

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