消費者行動モデル論
1920年代に提唱されたAIDA、AIDMAといった消費者行動モデルは、長らく消費者行動を示す法則として支持され続けてきた。
しかし近年、消費者行動も多様化が進む中で、こうした状況に応じた新たなマーケティング戦略を立案できるようにするため、様々な企業が新消費行動モデルを提唱している。
AISASは2005年に商標登録された消費者行動モデル。
従来のモデルからDesire(欲求)とMemory(記憶)を省き、代わりにSearch(検索)、Share(共有)を加えて、ネット時代の消費者行動を表すものとして注目を集めた。
その他AIDEESやABCDEEF、AISCEAS、SAIDCASなど。
また2011年に入り、SIPSがソーシャルメディアが普及した場合の行動モデルとして、提案された。
これは以下4段階からなる、とする理論。
S - Sympathize : 共感する
I - Identify : 確認する
P - Participate : 参加する
S - Share & Spread : 共有・拡散する
こうした消費者行動モデルの乱立や行動プロセスの細分化は、
消費者を購買に導くことがいかに難しくなったかを示している。
また同時にインターネット、特に比較サイトやSNS、口コミサイトなどが消費行動においての存在感を増し、消費者同士の情報共有・伝達・拡散などの行為が、個々の消費活動に大きな影響を及ぼしていることが読み取れる。
0 件のコメント:
コメントを投稿