印刷時や画像処理時に、網点(あみてん)が僅かにずれて、ありもしない縞模様が視覚的に発生してしまう現象のこと。
「干渉縞」ともいう。
フランス語のmoiré(波紋、雲紋)が語源。
カラー印刷の製版工程では、デザインをCMYKの網点に起こすことで色の濃淡を再現するが、その網点の各色の版が僅かでもずれると、モアレが発生してしまう。
そのため、印刷の場合各版ごとに一定角度をつけて印刷する(スクリーン角度という)。
シアン版:15度
マゼンタ版:75度
イエロー版:30度
ブラック版:45度
(モノクロ印刷では、45度にすることで錯覚から滑らかに見える)
なお「FMスクリーン印刷」という印刷手法では、網点の密度によって色の濃淡を表現し、且つ網点を不規則に配置するため、モアレが発生しにくいという特性がある。
特に建造物や風景の写真を使ったパンフレットや、工業製品・服飾・化粧品・宝飾品・・・などの製品カタログでは、精密な写真の再現が必要なため、よく注意して制作することが必要。
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