2012年1月25日

【業界研究ー医療・製薬】 vol.931 ナースプラクティショナー

NP。
診療補助だけでなく、医師の監督下で診察・診断・薬剤の処方・腰椎穿刺等の処置などを行うことが認められている上級実践看護師のひとつ。

日本では認可されていないが、導入の議論が続いているテーマ。

アメリカでは制度化されており、一定の職務経験を持ち、且つ専門職大学院において専門的な教育課程を修了した看護士は、主に比較的安定した状態にある患者を対象に、医師との連携を図りながら、問診や検査の依頼、処方等を行うことができる。

高齢化社会が進展する中で在宅医療推進策が継続されると、在宅療養患者が今後も増加すると想定され、医師だけでは外来診療に対応しかねる状況になっても、NPが高齢患者に多い一部の慢性疾患の外来診療を担うことで、より在宅療養支援機能の強化を図ることが可能になる。

日本においては、看護系大学院でのNP養成がスタートする一方で、関連団体の反対や慎重姿勢があり、法的整備は進んでいない。しかし医師の業務負担軽減への期待のもとに、チーム医療推進に伴う検討課題としてNP導入の議論は継続されている。

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