ブランド・エクイティ
ブランド、その名前やシンボルと結びついたブランドの資産と負債の集合
出典:デービッド・A・アーカー著「ブランド・エクイティ戦略」
補足
ブランド・エクイティは通常、5つのカテゴリーにグループ化することができ、これらの5つの性質を利用することによって、ブランドの構築、管理、計測が可能となるとされている。
ブランド認知
そのブランドが知られているかどうか。
一般に、認知度が高いブランドの方が有利。
知覚品質
顧客がそのブランドの品質をどのように評価しているか。
顧客の評価は購入を促す強い要因となる。
ブランド・ロイヤルティ
消費者がブランドにどれだけロイヤルティ(忠誠心)を持っているか。
高いロイヤルティを持っている顧客は、売上や利益の強固な基盤となる。
ブランド連想
ブランドからどのようなイメージが連想されるか。
ブランド連想は、そのブランドのポジショニングを決める重要な要因となる。
「エクイティ」(equity)とは、もともとは財務・会計上の用語で、資産額からそれを取得するのに要した負債額を差し引いた「正味資産」ないし「持分」を意味する言葉。
そして「ブランド・エクイティ」とは、この考え方をブランドに適用したものである。
5分類の内容は決して目新しいものではなく、アーカーが全く新しく生み出した概念というわけではなかったが、それにも関わらずこのブランド・エクイティという考え方が高く評価されたのは、それまで個別に扱われてきたこれらのテーマを体系化し、有機的に結びつけたという点にある。
ブランド・エクイティはマーケティング活動を効率的にし、価格プレミアムを実現し、あるいはブランド拡張を有利にするなど、競争優位の源泉となる。
0 件のコメント:
コメントを投稿