ブランドの機能(企業にとっての役割)
企業にとってのブランドの役割
1.マーケティング効率の向上
ブランドの認知により、あらかじめ品質への不安が無ければ
新規獲得のためのプロモーションへの投資を軽減できる。
また、プロモーション費軽減により、
販売マージンを大きくできる余地もある。
2.プレミアム価格を設定可能
ブランド認知により、消費者からのロイヤリティが高ければ
プレミアム価格を設定することができる。
3.流通への参入容易
知名度の高いブランドであれば
店舗の棚を確保しやすい。
販売への協力も得やすい。
4.ブランド連想による競合参入を阻止
(競争優位の源泉)
ブランドへのロイヤリティが形成されていれば
そのブランド連想が参入障壁となって
後発企業が容易には参入できなくなる。
また特定のブランドと製品カテゴリーとの間に
強固なブランド連想が確立されていれば
後発ブランドの参入は逆に先発企業を利することになる。
つまり後発ブランドの広告出稿が
消費者に製品カテゴリーへの購買欲求を喚起するほどに
優位ブランドの購買を促進するためである。
5.企業イメージの向上
マーケットから支持される製品ブランドを有することは
その企業本体へのイメージも高める。
6.安定的成長が見込める
ロイヤリティが高ければ(愛着があれば)
多少コストが高くても購入意欲は下がらないため、
競合との価格競争に陥ることなく、高収益を出し続けることができる。
7.ブランド拡張による成長機会
一度マーケットで支持されたブランドは
姉妹ブランドをつくったり、サイズ変更をするだけで
効率的かつ低リスクで新たなブランドアイテムを
開発することができる。
参考 東 英弥/著「統合型ブランドコミュニケーション」早稲田大学出版部
伝創社 マーケティングチーム
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