ブランドの機能 (消費者にとっての役割)
ブランドの基本機能
1.識別機能
他の類似製品・サービスの属性と識別するための機能
2.品質保証機能
製品へ社名を記載することで
一定の品質・性能の製品を一貫して提供し続ける
という意思表示になることから、
品質保証の機能を果たす
3.意味づけ・象徴機能
名前・ロゴマーク・ロゴタイプなどの要素から
製品に意味を与え、独自のイメージを形成し
ブランドの世界を構築し、伝達する機能
消費者にとってのブランドの役割
1.検索コストの削減
欲しいものを探す際の
情報検索の時間や手間・コストを省く
2.知覚コストの削減
知覚コスト(購買までに十分に検討できいないために
起こるリスク)を減らす。
つまり購買までの意志決定までの時間を短縮し、
購買決定への確信を高め、
購買後の満足度をアップすることにもつながる
3.情報処理コストの削減
ブランドを通して伝えられる製品の世界・属性・価値などを
消費者に伝えることから、
多くの類似製品の中からそのブランドを選択するまでの
時間を短縮し手間を省く。
4.アイデンティティの形成
ブランド化された製品やブランド要素が持つ象徴的な意味は
それを所有する個人のセルフイメージを
他者へ向けて表現する上で
重要な手段となる。
(=特定のファッションブランドや嗜好品ブランドにこだわる
消費者心理)
5.カテゴリー知識の形成
ブランドには、既存の製品カテゴリーを越えて
そのブランド独自の、新たなカテゴリーを形成し
消費者にそれを認識させることが可能である。
消費者はブランド要素を手掛かりに、
同一カテゴリー内での製品間の差異を把握しながら
同時にカテゴリーを越えた製品の同一性も認識している。
つまり、明確なブランド化がされていることが
ブランド拡張を容易にする。
参考 東 英弥/著「統合型ブランドコミュニケーション」早稲田大学出版部
伝創社 マーケティングチーム
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