企業ブランドロゴ(?)
ロゴの系譜
ロゴの発祥は
本来自らの存在を示したり
実存しない何かを表すために残すために生まれた。
その最初の出現は
前8千年のシンメトリーの絵である。
安定している形から、
権力安寧を求める支配者が利用したと言われる。
時代を経る中で
絵文字が出現してシンボルマークの原型となり(シュメール絵文字)、
所属する集団を表すものとなり(印章)、
前2200年頃のアルファベット誕生と共に
ロゴ意識が発生した後は、
宗教を表す記号となり(キリスト教の十字)、
さらに家・氏族を表すものとなり(ハウスマーク)、
戦場で敵味方の区別をつける為のシンボルとなり(紋章)、
その後、コマーシャル文化が発達すると共に
商品ブランドや思想を表す記号として変化してきた。
そして現在に至ってもその流れは受け継がれ
あらゆる企業や団体が自らの象徴として、
ロゴマークやデザイン化された
文字(ロゴタイプ)を掲げている。
またそれらは単純に
“自己と他者とを差別化するアイコン”という働きだけではなく、
中・長期的なビジョンや理念、歴史、
実現したいイメージ等を表現したり
ブランドの世界をイメージさせるものとして
重要な意味を持っている。
業種等によるデザイン・トーンの違い
業種や目指す企業像などにより
ロゴに使用される書体・色・形状を変える。
建設業では“血”を連想させる『赤』は使用しないが
食品メーカーでは同じ赤色でも
それが“親しみ”“温かさ”を連想させるので多用される等。
一方でそのような慣習を逆手に取り、
あえてタブー視された色を使って
ブランドイメージ刷新を図るケースもある。
企業ロゴ刷新の目的・意味
企業のシンボルを刷新する第一の目的は
社外での自社の見られ方を変えることで
企業姿勢の変化をつたえ、
またそれをきっかけにした
良好な企業ブランドイメージを形成することにある。
さらに、インナーへの効果も大きい。
時代に合ったデザインに刷新することで、
所属する社員の心象は大きく変化する。
・ス・スブランド刷新の意味を社員へ語るインナー浸透施策が、
コミュニケーションの好機ともなる)
リクルーターへの好意形成にも大きく貢献する。
重要なのは、単純にデザインを変えることだけではなく
その後の浸透施策、つまり
刷新の目的・そこに込めたトップの想いを
ターゲットに合わせた表現内容・表現方法・メディアで
語りかけることである。
コミュニケーションマーク
ブランド刷新の方法としては
企業ロゴを全く新規に変えるパターンではなく、
既存のマークは残しまま、
「コミュニケーションマーク」を追加する
というケースもあり得る。
※コミュニケーションマーク
使用場面を広報・広告・コミュニケーションの
場面のみに限定して使用するブランドマークのこと。
社章・校章を捨てることはできないが
それだけでは伝え切れない個性や魅力を
内外に発信していく為に
歴史のある企業や学校、自治体などで採用されることが多い。
伝創社 マーケティングチーム
0 件のコメント:
コメントを投稿