2009年5月13日

【業界動向・マーケティング】 vol.467  農業の6次産業化

農業の6次産業化

農畜産物の生産(1次)だけでなく
  食品加工(2次)、流通・販売等(3次)にも
  農業者が主体的かつ総合的に関わることで、
  第2次・3次産業事業者が得ていた付加価値を
  農業者が得ようとする取組。

  1次×2次×3次=6次産業

以上引用 農林水産省Webサイト「用語の解説」



  現状多く見られるケースは、
  従来の生産・加工・販売のほかに
  農場・果樹園を一般向けにテーマパーク・公園化したり、
  野菜収穫体験サービスを提供するパターン。

  郊外の遊休農地を切り分けて
  首都圏など都市部の企業・生活者を対象に農地を貸し、
  日常的な手入れを代行する事業パターン。

  またOEMなどの形で他社と提携してブランド化した商品を提供したり
  農業についての学校を運営して、農業就業人材を育成(就農育成)
  するといったケースも出てきている。




  ●6次産業化誕生の背景
  貿易の自由化による海外の安価な農作物との激しい競争や
  産業の2次産業化・3次産業化が進行して
  農業に就業する人が減少したことなどを背景に、
  農家の経営状況は悪化。
  農業の付加価値化、収益を出すビジネス化が必須。

  ●6次産業化の経済貢献
  食品産業、流通業、観光業等の地域の他産業と連携することにより
  地域の産業に貢献し、
  また、地域の知名度の向上に貢献することにより
  地域経済の活性化にもつながる。

  消費者にとっては
  生産者の顔が見え、信頼できる商品が増えることになり
  選択の幅が広がることがメリットとなる。

0 件のコメント:

コメントを投稿