2007年9月11日

【マーケティング】vol.77  顧客満足

顧客満足


顧客との長期的に安定した信頼関係を築くために、商品・サービスや、企業活動全体への顧客満足度を高めることが必要


ある意味、従来型のマーケティング活動は商品・サービスの開発を通じて「競合に打ち勝つ」ことを目的としており、いかに良い商品・サービスを開発するかが焦点であった。


しかし、昨今「いかに顧客と継続的かつ、良好な関係を築くか」という点に企業の視点が移ってきている。そこでは、良い商品・サービスを提供することはもちろん、企業活動全体への顧客の好意満足を得ることが重要になっている

顧客満足度を高め、顧客のロイヤリティを強化すれば、顧客の引止めやリピート購入に繋がるだけでなく、対象企業のマーケティング活動や、コミュニケーション活動への好意的な態度が期待できるため、総合的な意味でのマーケティング効率が向上できる

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●顧客満足へのマーケティングパラダイムのシフト






CRM [customer relationship management]
カスタマー・リレーションシップ・マネジメントなども、この考え方の延長上に位置している。
顧客(個人・会社)をマスとしてではなく、固有名詞をもった個別の存在としてとらえ、1回だけの販売ではなく、変化を含む継続的な関係の中で、最適の答えを提供しようとする仕組みをいう。

顧客のすべてが利益をもたらすのではない。まずは顧客セグメント選別がスタートとなる。その上で、顧客のカスタマイズされた要望に対応できる関係を構築する。

この仕組みが、レベルの違う顧客満足とその結果としての利益をもたらす。

最近の事例としては、急成長を遂げたオフィスサプライアスクルがある。同社の場合、コールセンターで、200人のオペレーターが中小オフィスの担当者と毎日コンタクトをとっている。「2度同じことを聞くことはない」といわれるほど、個別顧客理解が徹底している。このシステムの上で、毎日、毎週、毎月のサービス革新が行われているという。


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