2007年10月1日

【マーケティング】vol.89  コンシューマーインサイト

コンシューマーインサイト


消費者の内心を指す。インサイトとは、「洞察」という意味であり、消費者(コンシューマー)の意識や行動に対する深い洞察を持つことがマーケティングに強く求められている。


そこで、消費者の購買結果を単に分析するのではなく、消費者一人ひとりの価値観やライフスタイルなどを加味しながら分析するコンシューマーインサイトの考え方が注目されている。

きめ細かく消費者の内心を探ろうという、マーケティング調査の新テーマになったわけだが、消費者の内心は消費者自身にも明確なものでないため、精神分析にも似た行為になる。調査者の力量が問われる調査といえる。


カスタマー・インサイト customer insight )はその顧客版であり、
コンシューマーからカスタマーターゲットを絞る流れに乗って消費者理解顧客理解へと重心を移した総合CR戦略CRM  customer relationship management )の中で重要になる作業である。


↓図をクリックすると拡大します。
●例えば、ペットボトルのお茶を買うのはなぜ?



消費者が、「なぜその商品やサービスを選ぶのか?」という動機は、マーケティングや広告に関わるものにとって最大のテーマである。

その動機解明のために多くのリサーチが行われるわけだが、定量調査を中心に「商品やサービスに対する消費者の評価」を測定するだけではなかなか回答が見えてこない。それは、評価という「表面的」な「結果」だけを取り出していることが多いためである。

現在、なぜその結果に至ったのかという「プロセス」や、そこに潜む、「本音」を解明する動きが強まっており、定性調査なを中心に、コラージュ法、フォトエッセイ法などの技法が考案されている。


消費者の気持ちの動き、その背景にある気分をしつこく追いかけていくことが重要。


0 件のコメント:

コメントを投稿