2008年1月10日

【経済・企業経営】vol.155 サブプライムローン

サブプライムローン


サブプライムローンは、アメリカの金融機関が比較的信用力の低い人に貸し出す住宅ローンのこと。通常のローンと比べ金利は高めだが、借りる人の信用力・返済力を調べる貸し出しの審査基準が緩いため、所得が少ない人や、過去に返済を滞らせたことのある人でも借り易くなる。
また、金利が段階式に上がるなど、借り入れ当初の数年間は、通常のローンより返済負担が少なくなっているのが特徴。


アメリカでは、2003年後半以降の「住宅ブーム」により住宅価格の上昇が続き、サブプライムローンの借り手は、上昇分を担保にして金利の安いローンへの借り換えが可能だった。しかし、住宅価格の頭打ちでこれができなくなり、延滞や差し押さえが増え、その結果、不良債権化する傾向が強まった。

一方、こうしたサブプライムローン債権は、小口証券化によりさまざまな金融商品に組み込まれ、国際的に販売されていた。そのため、これらに投資していたアメリカ・ヨーロッパの金融機関やヘッジファンドが相次いで損失を被り、世界的な信用不安が拡大。 リスクの高い株式を売って、より安全な国債などを買う動きが加速し、世界同時株安を引き起こした。




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