ブロガーリレーションズ
ブログは自己表現や、自分の経験を他人とシェアするための場。
企業からすればブロガーはもの言う消費者であると同時に影響力のある消費者でもある。
ブログに書かれる内容はポジティブなことばかりで無いため、その存在は時に脅威にもなり得るが、企業とブロガーが対等にその存在を認め合い、適切にコミュニケーションすることによって、新たなマーケティングの可能性も生まれてくることが期待される。
つまりCRMの一環としてブロガーを捉えその声に真摯に耳を傾ければ、長期的に関係を築いていくべき優良顧客層が見つかり、彼らからマーケティングのヒントを得られ、同時にネットの持つ特性から、そこからの波及効果も見込めるということである。
そこで重要になるのはブロガーと接点を持つための窓口(キャンペーンやコンテンツ)だ。
年々拡大するブログ市場。
その人口は約900万人に達し、企業のマーケティングへの活用も定着している。
Web広告研究会調査による約100万のブログ調査「ブログ書き込み調査」によると、ブログ作成のスタンスは次の4カテゴリーにセグメントされる。
1.ニュース型
新製品発表と同時に記事・広告に関する書き込みが急増するが、すぐに下火になる。
・ニュースリリース意見追加型(ニュースリリースに自分の意見を追記)
・リピーター型(ニュースを同内容のまま掲載)
・レビュアー型(いくつかのデータを比較分析)
2.広告型
・広告評論型(CMや起用タレントに関する書き込み)
・懸賞情報提供型(懸賞情報についての書き込み)
・アフィリエイター型(アフィリエイトまたはECサイト中心)
3.体験・感動型
72%がポジティブな書き込み。
・体験・なるほど感動型(商品購入または体験後に好意的な書き込み)
・体験・感想型(商品購入または体験後にニュートラルな書き込み)
・体験・批判感想型(商品購入または体験後に批判的な書き込み)
4.日記型・マイペーサー型(日々の生活の日記がメインの書き込み)
専門家によるジャーナリズム型が多いアメリカに比べて、日本のブログは主に日々の生活の記録や情報の忘備録的な意味合いが多くを占める。
さらにそれを他人と共有しようとするなら、できるだけポジティブな内容にしたい、という心理が働くからではないかと、Web広告研究会は分析している。
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