消費者の行動タイプと広告戦略
消費者がモノを買おうとする時の意思決定パターンは
商品の種類や商品への関与度に応じて
タイプ分けされるという学説がある(Haward&Sheth 1969)。
その行動タイプは次の3つに分類される。
●広範囲意思決定行動タイプ
(例)高級消費財の購入の場合など
<状況>
・あるカテゴリーの商品を買うことが決まっている
(=購買への関与度:高)
・買おうとする商品ブランド間に商品特性の差異があり、
高額であるなどの理由から、購買リスクが高い
<行動パターン>
・購入決定までに十分な時間をかけて検討する
(多くの情報検索や代替案検討、交渉、購入後の評価)
<この場合の広告戦略>
・詳細な商品特性の情報
・他ブランドとの差異を明確に理解できる情報
(ブランド知識提供型広告)
●限定意思決定行動タイプ
(例)買い替え、買い増し
・ス・ス状況>
・現在使用中の商品が消耗したり故障した際に発生
・ある特定商品でなければならないというこだわりは少ない
(商品への関与度:低)
つまり、ブランド間に差異がないため、購買リスクも低い
<行動パターン>
・情報検索は手間を省く傾向にあり、
とりあえず店頭に行ってみて検討するなど
手軽な買い方がとられる
<この場合の広告戦略>
・ブランド選択の「手がかり」を提供するための
ブランド識別やブランド態度スイッチを目的とした広告展開
(詳細な情報提供<きっかけ作り・変更の理由づくり)
●習慣的意思決定行動タイプ
(例)愛顧ブランドが決まっており、今回も同ブランドを再購買する場合
<購買パターン>
・何度も購買が繰り返されている為、購買行動はルール化されている
(手近にある満足のいくものを買う
前回と同じものを買う
真新しいものを買う など)
・一方で「気晴らし選択」がされるケースもある。
<この場合の広告戦略>
・飽きさせない、好奇心を常に刺激し続ける広告展開
参考「広告心理」P137竏驤138
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