2008年3月27日

【広告】vol.195 消費者の行動タイプと広告戦略

消費者の行動タイプと広告戦略

消費者がモノを買おうとする時の意思決定パターンは
商品の種類や商品への関与度に応じて
タイプ分けされるという学説がある(Haward&Sheth 1969)。
その行動タイプは次の3つに分類される。

●広範囲意思決定行動タイプ
 (例)高級消費財の購入の場合など

<状況>
 ・あるカテゴリーの商品を買うことが決まっている
  (=購買への関与度:高)
 ・買おうとする商品ブランド間に商品特性の差異があり、
  高額であるなどの理由から、購買リスクが高い

<行動パターン>
 ・購入決定までに十分な時間をかけて検討する
  (多くの情報検索や代替案検討、交渉、購入後の評価)

<この場合の広告戦略>
 ・詳細な商品特性の情報
 ・他ブランドとの差異を明確に理解できる情報
  (ブランド知識提供型広告)

●限定意思決定行動タイプ
 (例)買い替え、買い増し

・ス・ス状況>

 ・現在使用中の商品が消耗したり故障した際に発生
 ・ある特定商品でなければならないというこだわりは少ない
  (商品への関与度:低)
  つまり、ブランド間に差異がないため、購買リスクも低い

<行動パターン>
 ・情報検索は手間を省く傾向にあり、
  とりあえず店頭に行ってみて検討するなど
  手軽な買い方がとられる

<この場合の広告戦略>
 ・ブランド選択の「手がかり」を提供するための
  ブランド識別やブランド態度スイッチを目的とした広告展開
  (詳細な情報提供<きっかけ作り・変更の理由づくり)

●習慣的意思決定行動タイプ
 (例)愛顧ブランドが決まっており、今回も同ブランドを再購買する場合

<購買パターン>
 ・何度も購買が繰り返されている為、購買行動はルール化されている
 (手近にある満足のいくものを買う
  前回と同じものを買う
  真新しいものを買う など)
 ・一方で「気晴らし選択」がされるケースもある。

<この場合の広告戦略>
 ・飽きさせない、好奇心を常に刺激し続ける広告展開

参考「広告心理」P137竏驤€138


0 件のコメント:

コメントを投稿