広告表現の種類-5
●ニーズを喚起する広告表現のポイント
広告効果には、ブランドについての情報伝達だけではなく
そのブランドを入手する必要性・ニーズを掘り起こす効果もある。
ターゲットを想定した人物を広告に登場させ
その人物が当該ブランドを使って
理想的な生活をする様子を見せることで、
ターゲット自身の現実の生活と、理想的な生活との
ギャップを感じさせ、
その結果、広告の受け手に
ブランドへのニーズを喚起することができる。
なお心理学の実験で
鏡の前で作業をさせると作業成績がよくなる
という実験があるが、
鏡に自分の姿が映るのを見ることで
理想と現実のギャップに気づくため
といわれている。
上記の効果は、この姿見効果と同じである。
また、恐怖訴求という方法もあり
最近のメタボリック対策飲料の広告などに代表されるように
当該ブランドを使わなければ、ネガティブな結果が生じてしまう
という危機感を煽る広告表現をすることで
ニーズを喚起することもできる。
ただしこの場合は、「恐怖」という非常に強い情緒を与えることで
逆に広告情報から目を背けさせてしまう反応も起こりえるため、
恐怖訴求のケースでは、何かしらのユーモア訴求と
組み合わせることが必要だといわれている(ボスター Boster,1984)。
参考 仁科貞文 他/著「広告心理」p220-222
0 件のコメント:
コメントを投稿